◆制動操作 |
制動の基本ハンドル操作は東横線の「4-6-4-2」に対して、田玉線は「5-7-5-3」です。ただあくまでも電車区長の指導方針であって、常時絶対というわけではありません。状況に応じた制動操作を行いましょう。
いったん弛め操作を行った後に、再び込める「また掛け」は極力避けるべきです。
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◆緊急ブレーキ |
運転者が何らかの理由で正常な取扱いをできなくなった場合に、列車が暴走するのを防ぐため同線の車両には全て「緊急ブレーキ」が設けられています。これは制動弁がB3以下の時に、ハンドル内に組込まれた二つのスイッチを両方とも開放すると非常ブレーキが作用するもので、8000系以前の車両は「デッドマン」という名称でした。bve2では仕様上、緊急ブレーキは動作しません。
bve4ではATSプラグインによって再現は可能です。ただし試作検討の結果、あまりにも使い辛く、現実離れしているために採用を見送りました。
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◆電空協和 |
同線の車両は全て電力回生ブレーキが装備されています。制動力不足分は空気ブレーキが自動的に補完しますので、ハンドル操作は常に同じで構いません。なお、定員250%超の場合は制動力が不足するため、ハンドルで補う必要があります。
以下、界磁チョッパ制御車とVVVF制御車の電空協和特性の概要を示します。
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界磁チョッパ車 |
界磁チョッパ制御車(=8500系)は、約45km/h以上の速度域であれば惰行中も常にチョッパ装置で界磁制御を行っています。そのため回生ブレーキの立上がりが極めて早く、初込めを行いません。
M車は締切電磁弁で空制を遮断して回生ブレーキの逆起電力による制動が作用し、45km/h付近で並・直列亙り、25km/h付近で回生遮断となります。遮断後は空制のみで停止します。
T車は全速度域において空制のみが作用します。
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VVVF車 |
VVVF制御車は惰行中はLBで主回路を遮断し、界磁制御は行いません。そのため回生ブレーキの立上がりが遅いので、電圧上昇までの僅かな時間だけ「初込め」という空制をあてています。
回生ブレーキによる逆起電力が必要制動力を上回ると、初込めは緩解されT車はノーブレーキとなります。M車がT車の制動をも負担している状態です。回生ブレーキだけでは制動力が不足する場合には、「遅れ込め」でM車とT車均一に空制が作用します。
初期の頃のVVVF車は隣り合うM車とT車の2両ペアで電空演算を行っていましたが、最近の新型車両は編成全体で統括して合理的な電空演算を行っているようです。
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◆主回路電流計 |
同線の車両は全て、運転台の左側に主回路電流計が設けられています。一般に自車が制御電動車(Mc)の場合には自車の主回路を、制御車(Tc)の場合には最も近い電動車の主回路を監視しています。なおbve2では仕様上、電流計は動作しません。
bve4ではATSプラグインによって、擬似的に電流計を再現しました。回生ブレーキの作用状況が視覚的にもわかると思います。
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◆回生失効 |
電路電圧が安定しない場合に回生ブレーキが失効することがあります。bve2では仕様上、回生失効は発生しません。
bve4ではATSプラグインによって、ある規則性で回生失効が発生するようにしました。また、一旦失効しても再度回生復帰することもあります。回生失効した場合には自動的に空制が立上がって制動力を補完しますが、意図したブレーキタイミングがずれるので、駅停車の時は特に気を遣います。
失効時はLB遮断音とともに電流計が0Aとなり、BC圧力計が上がってきます。ただ現実には、前の方の車両ばかりが失効するわけではありません。編成後部のユニットだけが失効した場合には、音も電流計も圧力計も変化がないので運転台では判断できない事になります。当アドオンデータでは、編成前方のユニットが失効する場合だけという前提としました。
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◆回生開放 |
bve2では仕様上、回生ブレーキを開放することはできません。
bve4ではATSプラグインによって、回生開放できるようにしました。開放時は表示灯が点灯し、空制だけで減速/停止します。また制動時の電流計は常に0Aを指しています。と言っても、故障でもないのに通常運転でわざわざ開放する必要はありません。
スイッチの操作条件は、制動弁「B4」以上です。
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◆耐雪ブレーキ |
降雪時は、車輪踏面とブレーキシュウとの隙間(あるいはブレーキディスクとパッドの隙間)に雪が入り込まないように、耐雪ブレーキを使用します。ただしbveでは仕様上、制動と力行とを同時に作用させることが出来ませんので、耐雪ブレーキは再現できません。
bve4ではダミーではありますが、ATSプラグインによって視覚的な再現をしています。表示灯が点灯するほか、制動弁ユルメ位置でもブレーキ指令計がB1を指しています。
なおスイッチの操作条件は、制動弁「B4」以上です。
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