メトロ総合プラグイン事業者によらない |
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bve4およびbve5環境下において、メトロ総合プラグインを用いた場合の、事業者によらない共通機能の組立てについて説明します。 ◆ 地上子の様相について 2012/5/12加筆 これらの共通機能の設定にあたっては、ホームドア連動表示灯の制御など一部を除いて、物理的な地上子が配置されているわけではありません。 下記説明の 「地上子」 という表現は、あくまでもbve4/5の構文の上での地上子と解釈してください。 ◆ 地上子インデックス割当て 2012/5/12加筆
◆ 路線、列車の定義 路線データの冒頭に地上子を置いて、路線と列車の定義を行います。 まず19番地上子の任意番号部にて路線の定義を行いますが、ここには事業者番号と上下線の区別を入力します。作例では50番台=東京急行、2=上り線という意味になります。 これらはTIS表示機の駅名表示に反映されます。なお、途中の駅で変更することも可能です。 次に18番地上子の任意番号部にて、列車の定義を入力します。作例では最初の二桁が列車種別で11=各停、次の二桁が行先表示で49=渋谷行、最後の二桁が運行番号になります。 これらはTIS表示機の各種表示に反映されますが、列車種別は駅名表示にも影響します。こちらも途中の駅で変更することが可能です。 定義用地上子は、必ず最初の駅のStop構文より前に置かなければなりません。具体的な定義番号は 路線作者向け指南のページ を参照してください。 ◆ ダミー場内信号機について bve4の場合は問題ありませんが、bve5では初期位置のセクションを設定してない場合に何故かATC-02信号を拾ってしまい、発車できなくなるケースが見受けられます。この対処として、最初の駅の手前にダミーの場内信号機を設置することを推奨します。 ◆ 駅情報、停止位置表示 各駅の手前に10番地上子を置いて駅情報を設定します。作例では、35=桜木町駅、22=横浜駅になります。 具体的な駅情報の番号は 駅名表示の一覧 【新方式】 のページ を参照してください。 次に、所定停止位置(Stop)の11m手前に17番地上子を置きます。これで車両側の停止位置目標が動くようになります。 なお通過駅にこの表示を設けるかどうかは、その路線の特性や作者の好みによります。どちらでも構いません。 ◆ 回生ブレーキの失効 2012/5/21加筆 回生ブレーキを備える車両の場合、電路電圧よりも発電電圧の方が高ければ他列車の力行を負荷として電力回生を行います。しかし発電電圧が電路電圧を下回るか、もしくは同一電路下に力行中の列車が存在しない場合には、回生ブレーキは作用しません。 一般的には変電所に近いと電路の電圧降下が小さいため、回生失効しやすいようです。 本機能を使用すると、駅に接近して制動操作中に回生ブレーキが失効する場面をランダムに再現することができます。6番地上子を配置しますが、数が多いほど失効しやすくなります。 配置ポイントとしては、所定停止位置の75〜250m程度手前が適当ではないでしょうか。 なお、車両データ側で「回生失効可」の設定をしないと失効は発生しません。 ◆ 走行中の雑音など 2012/5/21加筆 16番地上子を置くと走行中の雑音等を鳴らすことができます。この機能は走行速度の高低に拘らず、再生ピッチや音量は常に一定です。なお10km/h未満では鳴りません。 任意番号部に4桁の数値を入力しますが、千の桁は雑音等の種類(現時点では8種類)、下位の桁に0以外を入力すると開始となり、0で終了します。 千の桁(雑音等の種類) 0 踏切1 1 踏切2 2 ドア振動(左) 3 ドア振動(右) 4 車輪きしみ1 5 車輪きしみ2 6 台車雑音1 7 台車雑音2 作例では、車輪のきしみ音と台車の雑音をそれぞれ個別に鳴らしています。急曲線部などで通常のフランジ音を鳴らしながら、部分的にきしみ音等を重ねるような使い方の例です。 ◆ 車掌からの発車合図電鈴の遅延設定 2012/5/21加筆 乗降用側ドアが完全に閉まり切ってから、車掌による発車合図電鈴が鳴動するまでの空白時間を調節することができます。当該駅のStop構文の手前に33番地上子を配置し、任意番号部に遅延させたい秒数を入力します。 ※注意 : 車両データ内のSound.cfgに[Pilot Lamp] On項目がありますが、これは必ず無音、またはリレー音のみの割り当てとしてください。 全駅とも同一の設定とする場合には、最初の駅の手前に100番台のパラメタを置くことで以降の全駅が一括設定されます。これは途中の駅で変更することもできます。 個別の駅で鳴らさない、または一括設定で以降の全駅を鳴らさないようにすることもできます。 0〜9 駅毎の個別設定(0〜9秒) 99 不鳴 100〜109 以降の全駅に対する一括設定(0〜9秒)。個別設定駅を除く 199 以降の全駅に対する不鳴の一括設定。個別設定駅を除く これらを応用すると、作例のように合図を送る事業者と送らない事業者との直通運転を実現したり、ツーマン運転区間⇔ワンマン運転区間の区別を再現したりすることもできます。 あるいは同一事業者内であっても、途中の駅で車掌が交代した場合などの癖の違いを表現してみるのも面白いでしょう。 2012.02.24 新規掲載 2012.05.12 加筆 2012.05.21 加筆 |
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